それは、「自分のことなのに、自分のこととして考えられない人」になってしまっている子供です。
合格したい、成績を上げたいと思ってはいるが、気持ちがついて行かず、親に言われて「仕方なく」長時間塾に「行かせられている」のです。そのため、どうすれば成績が上がるのか「自分の頭で」考えれなくなってしまっている子供です。
このことは、親にとってはとても辛いことなのですが、子供にとっても、とても不幸なことなのです。こうなってしまっている自分をうまく表現できず、逃避したり、非行に走ろうとしたりします。思春期特有の「病い」なのです。
中学生は難しい年代です。大人のように見えて子供で、子供のように見えて実は大人です。自分の人生を自分の意思で歩み始めようとしています。もはや大人がどんなに、「言うことを聞いていた小さい頃の姿」に戻そうとしても、決して後戻りはしません。
「受験なのに」「今が一番大事な時なのに」「やればできるのに」と歯がゆい思いをしている親御さんの気持ちは痛いほどわかります。愛情のある親ならつい余計な一言も言ってしまうことでしょう。ですが、そこでどんなに親が説教したとしても、実は逆効果にさえなってしまうことがほとんどなのです。
親ができることはちゃんとあります。それは、子供の自立を促す、その一点だと思っています。
今までと変わらない愛情を注ぐこと、できるサポートをしてあげること、そしてたまには、人として腹が立ったらきちんとそれを伝えること、当然家族としてやらなければならない役割を持つこと。
親の苦労も相当なことと思います。
ですが、親がそこまでしてあげて、その後、子供がやらなかったとしてもそれはすべて子供の責任なのです。親の責任ではありません。
やらせられている学習は何も身につきません。もっと勉強したい、その心が成績を上げるすべてなのです。
「子供の成績を伸ばすのは子供の心」
当塾では今後も子供の自立を促す努力を続けることを誓います。ぜひ保護者の皆様と手を取り合い、大切な子供たちをサポートしていければと思います。