私たちがしていることは
とてもシンプルです。一言で言うとテストまでに
必要なことをやり切る
ということだけです。その結果が目に見える形であらわれるということは疑いようがないくらい明らかだと思っています。
ただし、それには一つ条件があります。それは
子ども自身がそうしたいと思っている
かどうかなんです。
思っているか否かで結果はとても大きな差になってあらわれます。
体感的には点数が2割増になる感じです。
子どもたちは「自分から」が発動することでとんでもない力を発揮するのです。
たとえば理科の過去問題を解いているうち、
いつも植物を分類する問題で間違っていることに気がついたとします。
その時、「自分から」が発動している子は「それを解決するにはどうしたら良いか」
という考え方になっていくのです。
- 一度整理して表を作ってみよう
- 同系の問題を連続してやってみよう
- 先生にコツを教えてもらおう
などというように解決策を探り始めます。「自分から」(学ぶ力)が弱い子はこうした発想になかなかなりません。
何度も同じ間違いを繰り返してしまいます。
そしてこの考え方を持てない子どもにとっては、学習がただただ辛い苦行になってしまうのです。
ここで指導者が小うるさく干渉したり強制的にやらせたりすることは逆効果にさえなる危険性を持っています。
かつての私も「学ぶ力のない子」だったからわかるのです。
ですから指導する側にとっても、改善するためにはかなりの困難を伴います。
不安定な思春期の子どもたちの心は前進したと思ったら次の日には後退し、行きつ戻りつして成長していきます。
時間がかかるのです。
しかし、受験という試練を通してついに変わっていく子どもたちの姿を何人も見ています。
これは塾という、スマホもゲームもない、まったく遮断した環境の中だからこそ可能になるのだと思っています。
勉強以外に逃げ場のない環境で、子どもを見守りながら、焦らずに「待つ」勇気を持ち
常に励まし続け、将来の希望を語り続けること。そして
「自分から」を発動させるということは、どういう考え方をすることなのか、具体的な手段として教えていくことで
人は変わることが可能なのではないかと信じています。
私立、高専の発表を終えて、今年も
直前(1月実施)道コンの合格可能性2%!から合格した生徒、33%から合格した生徒がいます。
奇跡を起こす子どもたちは毎年あらわれており
最近ではあまり奇跡とも思わなくなってきました。
「自分から」は学力の向上だけでなく
「運」までも引き寄せる力を持っている
と本気で思っています。