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もっとも相談が多いこと(2)

夏休みが始まりました。

3年生は受験前の大事な夏休みです。
部活が終わり、毎日来れる生徒も多くなってきました。
受験を意識して、気持ちにスイッチが入ってきた子どももいます。
初日には、出たり入ったりですが、最長で「8時間」いた生徒がいました。

こういう子は合格が手に入ると思っています。
過去の経験から、「本当に受かりたいと思っている」子どもは、どんなに合格可能性が低くても願いが叶い、なんとかなることが多いのです。

ですから、私は、本人が本当に行きたいのなら、無理をしてでもその学校を受験することをすすめています。
なぜなら受かっても落ちてもその体験は必ずその子の生きる力になって将来残るからです。

反対に、時間を気にして「今日は1時間だから」と言って分刻みで帰る時間を気にする子どもがいます。
塾に来てもそれなりにやってますし、不真面目なわけではありません。そしてもちろんいい子たちです。
こういう子に「次のテストどのぐらい取りたい?」「どっか行きたい高校あるの?」「将来何になりたいの?」と聞いても
「うーん・・よくわからない」という反応が返ってきます。
こういう子の成績を上げるのはとても骨が折れることです。
ですがあきらめず粘り強く関わっていくことで、ついには「自分から」が出てくることがよくあるのです。

そのためにはどうすればいいでしょうか?

その第一歩は子どもの人生を親や大人の保護から離し「自己責任」の意識を持たせることだと思ってます。
一見冷たそうに見えますが、中学生になると、もはや子どもは自分の人生を歩み始めており、大人の手の届かないところに行っているのは事実です。受かるのも落ちるのも、全ては自分の責任、そして言い訳はしないようにさせたいのです。
放任とは違います。もちろん親は子供の巣立ちを見守り、応援していく姿勢は崩してはいけませんし、愛情を持つことも、またそれを表現することも必要だと思っています。

もし、子どもが頑張れずに結果を出すことができずに失敗したとしても、それは子どもの責任であり、親の責任ではありません。
親御さんは今まで十分に愛情をかけてこられたと思いますし、やってあげれることはもうやってあげてるのです。

この「自己責任で生きなきゃ」という子どもの自立心が、逆にいうと成績の急上昇につながり瞬発力を生み出します

そんなことは言っても「うちの子はスマホばかりいじって」「言わなければいつまでも勉強しない」「将来のことも何も考えていないようにしか見えない」という声も多くありそうです。

その原因の多くは家庭生活の中で「自立していない」こととつながっていることが多いのです。

つまり、朝起こされる→朝起きる→ご飯の支度をしてもらう→食べる→早く学校に行けと言われる→学校に行く→(学校生活)→ご飯の支度をしてもらう→ご飯を食べる→スマホばっかりいじる→早く寝なさいと言われる→スマホ片手に寝る

このサイクルでは、子どもはすべて親にやってもらい、自分自身は何もしなくても生きていくことができます。そして親がどんなに忙しくても子どもはスマホをいじっているだけです。

親御さんは大変な努力をしてお子さんを育てられているのではないでしょうか。ご飯支度、掃除、洗濯、そして仕事・・。ものすごいご努力をされているのではないでしょうか。

私は子どもがそのことを理解するべきだと思っています。当然家族の一員として、努力されているお母さんお父さんを助けるべきだと思いますし、できることはするべきなのです。

H26年度全国学力・学習状況調査によると、少なくとも「自分でできることは自分でさせている」子どもは、そうでない子どもと比べて学力に大きな差があることがわかっています。これは当然なことだと思っています。こうすることで生活リズムと、親に対する感謝、そして自分のことは自分で考える自立心が育つからです。

ですから、まず子どもに「自分でできることは自分でさせる」からスタートさせるべきと思っています。その結果、子どもの方から親を気遣って「〜してあげようか」という言葉が発せられればより自立に近づいているはずです。
同時に、心から「あの高校に行きたい」「もっと成績を上げたい」「将来〇〇になりたい」という自立心が湧き上がってくるのだと思います。

 

 

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