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2025年入試

本日(4日)は公立高校入試日でした。

今年の3年生たちは、また大きなドラマをつくり出してくれました。多くの子供たちと一緒にこの受験までともにがんばってきた今、そんな充実感があります。
その中には道コン模試で合格可能性が「2%」だった生徒が2人、その他にも厳しい状況だった生徒が数名いましたが、現時点で私立や高専に見事合格しています。 これら奇跡を起こす生徒たちには共通していることがあります。

それは、「やり切ることができる」ということです。 最後まで「合格したい」という気持ちを失わず、なによりも受験期に塾に「通いつめる」ことができるのです。これはつまり、「ブレずに塾についてきてくれた」ということでもあります。

一方で、成績が伸び悩む生徒に多いのは、つい「問題集が悪いのではないか」「学校や塾のせいでやる気が出ないのではないか」と、何かのせいにしがちな姿勢です。こうした姿勢は取り組みがブレてどれもハンパになり、間違いなく成績が伸び悩みします。

しかし、今回大きな飛躍を遂げた生徒たちに共通しているのは、自分の置かれた状況を誰かのせいにせず、「どうやったら自分を成長させられるか」と、自分の方向に向けた考え方ができるということです。
このように学習に取り組む姿勢は、見ている私たちにとっても本当に胸を打つものがあります。保護者の皆様には、ぜひこうした前向きな子どもたちの姿を見ていただきたいと常々思っています(塾の参観は常に自由です)。

こうした「自立した考え方」は、勉強方法を工夫したり、効率化する手段を考えたりと、学習の質を高めることにつながります。また、主体的に取り組むようになると、長時間の学習も苦になりにくくなるのです。これこそが、将来にわたってさまざまな可能性を広げる最も重要な力だと私たちは考えています。

今回の入試を通じても、一人でも多くの生徒にこのやり切る力を身につけて巣立ってほしいと、あらためて強く感じました。

そして、皆さんにぜひお伝えしたい数字があります。 先日、1・2年生限定で実施した特別学習会では、テスト直前の2日間、一日7時間勉強をし続けるという企画を行いました。参加資格を「自分で成績を上げたいと強く願っている子」に限定し、「長時間学習し続ける力」を養うことを目的としたものです。

その結果、5教科のテスト平均点は学習会参加者346.4点、参加しなかった生徒の平均点は212.1点。およそ140点以上の差がついています。 もちろん、この2日間だけの取り組みで一気に差がついたわけではありません。そこには、一人ひとりの学習意欲や、テストに向かう「覚悟」の違いが反映されています。

もともと勉強にいい感情を持っていない場合は、なかなか意欲的にはなれないという気持ちも理解できます。ですが不可能と思われるところから「やり切る力」を発揮し、大きなブレイクスルーを果たしている生徒も多く知っているのです。

今年の3年生の中にも、3年の2学期まで90人中60位前後の成績でしたが、そこから学年12位まで飛躍した子がいます。また、前述した子のうちの一人は数学・英語が苦手で定期テストで3年2学期まで10点台をとったりしていました。そこからの「奇跡」と言っていい大逆転劇だったのです。

そしてどちらも「毎日毎日通塾し、誰よりも質問していた」ということです。一言で言うと、「ブレずにやり切った」結果なのです。 それは簡単なことではありません。私たちは現在「学習をやらされている」意欲の低い子も含めて、どんな子にも、この「やり切る力」という武器を持って欲しいために、子どもとともに悩み、あらゆる方向からのアプローチを考えているのです。それが一番重要な仕事と行っても良いのかもしれません。

また、子どもたちは日常から、塾内はもちろん学校の先生方はじめいろんな大人から、日々多くの励ましやアドバイスをもらっているはずなのです。ぜひお子さんには、そうした“一言”や“応援の言葉”を素直に受け取り、自分の力に変える感受性を身につけてほしいと思います。

成績を伸ばすのに、もちろん能力や知識は必要です。しかし、それ以上に大きいのは「心」、とりわけ「やり切る心」だとつくづく感じます。そして当塾にはいろいろな学力の生徒たちがいます。どの子にとっても、この力さえあればそれぞれに応じた最大限の成果をあげることができ、良い人生へと向かっていくのだと信じています。「やり切る力」を伸ばすため、これからも私たちは全力でお子様をサポートしていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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